石畳の突き当たり もう、覚えました。
途中のあみだくじが苦手なだけですよ。
風神雷神を前にしての細心の注意はと言えば、身のこなしただ一つ。
隆々とした指に脚にと絡む箔升目に酔いました。
金は思うよりもずっと鈍く重く燻って苦かった。
日差しは柔く、岩から跳ね返って床を歩きます。
私達の脚と床が触れ合わずに無音で進めたのは
先に日差しが歩いていたからなんだと思います。
木目が細く笑って迎えているのが解るからです。
飛び石にも負けないほど地へ目を向けた散歩で
苔を見上げて撫でるような光景を覚えています
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建仁寺
座りながら庭を眺める老夫婦が在るから、建仁寺は在るのでした。
人の動く姿も止る影も含まる建物があることが嬉しくなりました。
完成が生きる事だなんて、真理だと思った。
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