父の印鑑を貰った日

思い出す事を生の際になって捲し立てるなら、
私は四季節分その度にしばしば死にかけよう。

日差しの裾に触れる度に私は死ほどを味わい、
匂いのふちをなぞる度に私は死ほど噛み締め、
目を開けたままに、いざ、いつかに飛ばんと。


秋へと替わらんとするその日に、私は映ったのですか。
そんなこともあったと軽く笑い、渡った事を願います。
今の私は、景色に触れて思い起こし浸ってしまいます。
諸々終わり余裕ができたら愛媛をさがしてまわります。

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